
私たちが国分町からダナエに引っ越してきてから、約8年が経過しております。移店に伴い、当然にセラー中のグランヴァンたちも移動しなければなりません。
引っ越しのトラックに荷物を積み終えた私たちはセラーから一時的に出されたワインたちを最後に丁寧に載せたのを思い出します。
それからずっと、バードランド後期から所有され長い間熟成されていたこのワイン、ヴィユー・シャトー・セルタン97をお客様にお出しすることになりました。
どなたが召し上がるのだろうかと思いを込めた一本でしたので、抜栓できる喜びもひとしおです。
「サーヴしてくれたのだから君も飲んでみて!」と温かいお言葉をいただきテイスティングさせていただきました♪
やはりエッジには茶色を帯びておりましたが、まだまだ熟成しそうな深い色合いです。
デカンタージュしているときは(果実の香り全面に、カシスやミルティーユを少しジャム化させたような)印象を受けていたのですがグラスから立ち上る香りはまるで猪を煮込んでいるときのような野生、そこに少し発酵したような腐葉土の香りが混じり実に複雑。
当初の印象とのかなりのギャップに驚きました。
口に含むとイキイキとした酸を感じますが、すぐに溶け込み、丸みのあるタンニンへと流れます。ふわっと舌へ染み込むようなタンニンは中盤から甘味へと変わる、変わるんですよ!
さっきまで明らかにタンニンとして舌の上で認識していたのに。ひらりと身を翻す瞬間がすごく心地いいんですよ。
味わいの構成はまとまり継ぎ目がなく、実に優雅に流れます。
やっぱり熟成に要した15年間がこの最良をもたらしたんですね。
このような出会いがあるからワインは止められませんし、お客様と共有できた時間は僕にとっても大切な宝となっていきます。
ああ、それにしても良い状態だったなと思い、2008を個人的に買おうかなと考えてました_(._.)_
少なくとも10年熟成させたとすると僕は42歳、どんなタイミングで飲むのだろうか、10年後の僕はどんな熟成状態でいるのだろうかと思いを馳せるような、そんな経験をくれたワインでした。感謝です…。
posted by Danae at 20:02| 宮城

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ダナエより
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